葬儀マナー

葬儀マナー

お葬式やお通夜のマナーは、知っておけばいざという時にとても役立ちます。逆に、知らないと失礼な行動をとってしまい常識のない人だと思われてしまうことも。こちらでは、香典、挨拶、服装など、葬儀や通夜などに参列する際に知っておきたいマナーについてまとめていますので、ぜひご参考になさってください。

■訃報の知らせを受けた場合
故人との関係や状況を考え、すぐに弔問すべきか、時間をおいて行くべきかを判断します。

■弔問できないとき
どうしても事情があって弔問できない場合には、弔電(お悔み電報)を喪主宛てに出しましょう。

■会葬者の服装
・通夜
喪服でなくても問題ありませんが、できるだけ地味な外出着にしましょう。必要以上に肌を露出せず、光沢のある物や派手で目立つ物を身に着けないのが最低限のマナーです。
・葬儀・告別式
男性:黒のスーツに黒のネクタイ、黒いくつ。
女性:黒のフォーマルウエア。

■香典
紙幣は古いお札を入れ、ふくさに包んで持参します。金額は、両親や兄弟姉妹の場合は約5~10万、祖父母や親せきの場合は約1~2万、友人・知人、仕事関係の人などの場合は約5千円~1万円が一般的です。

■供物・供花
供物や供花を送る場合、事前にご遺族のご意向を確認しましょう。

■通夜のマナー
ご遺族の方は葬式(葬儀・告別式)の準備などで忙しく、また悲しみに暮れているときですので、なるべく長居をしないのがマナーです。通夜に限らず、死因は聞かないようにしましょう。
・通常1時間程度で行われるので、その間に弔問するようにします。
・受付では、お悔みを述べてから記帳します。香典を差し出す場合は、相手に名前を向けて渡し、名刺を渡すときは左下の角を表側へ追って差し出します。受付がない場合は、遺族にお悔やみを述べ、香典は祭壇に名前を自分側に向けて供えます。

■通夜ぶるまい
通夜の後に弔問客に感謝を込めて「酒・食」をふるまうことを「通夜ぶるまい」と言います。通夜ぶるまいに招かれたらできるだけ出席し、故人の思い出話をしながら食事に手をつけましょう。長居しないこともマナーです。

■焼香の仕方
いくつかのスタイルがあり、宗派、考え方によって焼香の仕方は若干異なります。焼香の回数は宗派によって違いますが、一般会葬者は一回でも二回でもかまいません。立礼(立って行う拝礼)と座礼(座って行う拝礼)の焼香の作法は同じです。
・ご遺族と遺影に一礼
・香を3本指でつまみ、目の高さでいただく
・香をくべる(燃やす)
・合掌し、ご遺族に一礼し席に戻る

神式では、玉串奉てん(たまぐしほうてん)、キリスト教式では献花となります。前の人に倣って、玉串も花も祭壇のほうに向けて供えるだけです。

■数珠の扱い方
焼香するときは左手、合掌するときは両手にかけて、親指と人差し指ではさみます。使わないときは左手で房を下にして持ちます。

■葬儀・告別式のマナー
告別式だけに参列する場合は、指定の時間内に行って焼香します。出棺間際に伺うのは失礼になりますので、時間どおりに行きましょう。
ご遺族を見かけたときは会釈するだけにとどめます。友人・知人に合ったときでも目礼程度とします。
告別式では焼香が終わってもなるべく残り、合掌して出棺を見送るようにします。

■弔辞を頼まれたら
弔辞を頼まれたら、引き受けるのが礼儀です。朗読時間は3分くらいが目安。内容はできるだけ自分の気持ちを素直に表現しましょう。弔辞を読むときには、祭壇の前に進み遺族と遺影に一礼し、故人に語りかけるように話します。

■お清めの仕方
通夜や葬儀・告別式から帰ってきたら、玄関に入る前に塩をひとつまみずつ、胸と肩のあたりに振りかけ、お清めします。

■不幸を後で知ったら
すぐに電話や手紙でお悔みを伝えます。ご遺族の都合を確認したうえで、できるだけ早く弔問しましょう。